デザイナーたちが眺める景色

仕事柄、WebエンジニアやWebデザイナーになると、Webディレクターなどを通じて依頼者から仕事内容を聞く事になります。その中には、依頼される仕事に直結した情報ばかりではなく、依頼者の様々な想いにも触れます。依頼者が法人の場合、西暦何年に設立され、どんな紆余曲折を経て今に至るのか、会社のモットーや思念など、特に代表取締役や取締役との会話はどこの教科書にも書かれていない生の情報が多いのです。

人のまとめ方や経営のノウハウ、若いWebエンジニアやWebデザイナーにとっては今後役立つに違いない情報をほとんどマンツーマンで聞くことが出来ます。
それはその会社の管理職でもなかなか耳にする事が出来ないほどの話だったりするのです。それはWebコンテンツが表面的なものでないからで、技術者として学ぶテクニカルなスキルとは全く異なるのです。だからこそ、普通は滅多に聞く事が出来ないものを、抱えた案件の数だけ知る事ができます。

時には1つ目の会社で聞いた話しで、でもその時はよく分からないで終わったとしても、また別の会社で聞いた話しがヒントになることもあります。WebエンジニアやWebデザイナーが眺めることの出来る景色に、限界と呼べるものは何一つありません。むしろその先には、多くの学びが支えとなってたどり着いた新しい扉を開ける事が出来ます。使うのも依頼するのも生身の人間です。だからこそ、多くの人間によって作り上げられた世界を彼らは眺めることが許されるのです。